初めに
境界線という名前は、耳慣れない方も多いかもしれません。
何かや誰かとの壁のような感じ、隔てられた感じ、疎外感、
冷たい感じがするかもしれません。
私たちが住んでいる物理的な世界では、境界線はとても分かりやすいです。
例えば、敷地には境界があり、持ち主は分かりやすいように塀や生垣を作っています。
同様に国にも国境があり、入国するには手続きが要ります。
どちらの境も「私の所有地はここから始まり、ここで終わります」ということを伝えています。
私たち人間にも、目に見えない境界線というものがあります。
この境界線は、「私」を定義するものです。
「私がどこで終わり、他者がどこから始まるのか」を教えてくれます。
それによって、私たちは自分に関する所有権、責任範囲を意識できるのです。
そして、境界線は私たちの責任範囲を示すだけでなく、
責任を負う必要のないもの、責任を負うべきではないものも明確にしてくれます。
(境界線の外側のもの。つまり他者や、他者が責任を負うべきもの)
それらを知ることは、私たちに自由を与えます。
例えば、「私」の家がどこから始まりどこで終わるのかを知っていれば、
その範囲を自由に使うことが出来ます。責任の所在がはっきりした人生には
多くの自由があります。
私たちの世界の法則、原則、原理はたくさんあります。
例えば、引力の法則、重力の法則、エネルギー保存の法則、因果律、引き寄せの法則など。
境界線という原則も、これらの法則、原理と同様に、この世界の普遍の「決まり」であり、大いなる存在がくれた「私たちが、それぞれのオリジナルな人生を創造する」ための能力だと言えるでしょう。
ところが、この「私」を定義する境界線があいまいだったり、適切に引けていなかったり
もしくは全く無かったりして、人生に困った問題が起こっていることがあります。
私たちは、ひとり無人島で生活している訳ではなく、他者と関わって生きているので、
人生の問題の多くが「境界線に関する」問題であると言ってもいいかもしれません。
機能不全の家族、共依存関係、人間関係、お金の問題など、様々な問題が境界線に関する問題に当てはまります。
そして、その問題がきっかけで、心の病や身体的な病が起こってくることもあります。
では、どうして問題が起こるのでしょう?
どんな問題なのでしょう?
どのように解決すればよいのでしょう?
これから、少しずつ「境界線について」
今後のブログでご紹介していきたいと思います。
このブログの目的は、あなたが少しでも境界線について知り、
人生の舵取りをしていけるようにお手伝いすることです。
私もまだまだ理解を深めている途中ですので、いっそう勉強し、
精進していきたいと思っています。
よろしければ、あなたの人生の参考になさってください。

与那国島
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