最近、お子さんについての相談が、とても多いんですね。
そして、特徴は、お父様ではなく、お母さまからの相談が圧倒的に多いんです。
「うちの娘が精神的に不安定で・・診ていただけないでしょうか?」
「息子が対人問題があって、会社に行けなくなってしまって・・」
などなど・・
我が子が苦しんでいるのを、黙ってみていられない、というお気持ちは
よく解ります。
我が子が苦しんでいると、自分まで苦しくなる、というお気持ちもよく解ります。
病んでいる家族がいると家の中の空気が重くて暗くなる、という状況もよく解ります。
でも、ここでひとつ問題なのは、
「成人した子供自身の問題で、母親が眠れなくなったり、食べられなくなったりする」
というお母さまが多いことなんです。
イコール、親が子供との境界線をはっきり持っていないといことなんです。
(その場合、子供が幼少期から、過干渉や暴力、暴言によって子供の境界線を侵してきた可能性があります。)
そのような時は、今一度、
「私は、この子を、一人の尊厳ある人間として尊重してきただろうか」
と自分に聞いてみて下さい。
もし、答えがノーだったとしたら、
「では、なぜ?」
と自分に聞いてみてください。
すると、子供の苦しみが、親の側に成長するチャンスを与えてくれていることに
気が付くことと思います。
親が自分の人生を全力で生きられるようになると、
子供も苦しむサイクルから脱出します。
子供は、自分の人生を生きる力を持って生まれてきました。
それを信じて下さい。
そして、親は、親ではあるけれど、それ以前に一人の人間として尊厳をもって、
自分の人生を幸せに生きてほしいと思います。
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