生きづらさを手放すための鍵
- ヒプノセラピスト 高橋 記子

- 10月6日
- 読了時間: 2分
更新日:10月7日
今日は、身体のお話を分かりやすくお話したいと思います。
私たちの身体には、交感神経系、副交感神経系という自律神経系が
あるということは皆さんもご存じだと思います。
活動的な時は交感神経系が優位、
リラックスしている時は副交感神経が優位というイメージではないでしょうか?
少し具体的にお話すると、
交感神経系は、強い恐怖や怒り、戦慄を感じると本能として「戦う/逃げる」
副交感神経系は、交感神経系で対処不能な時に「凍り付く」「崩れ落ちる」
という反応を瞬時に無意識に引き起こします。
これは、
私たちの「生存戦略=動物としての生き残るための反応」と言われています。
私たちが産まれてすぐは、「安心とつながりを感じる神経系」は未発達なので
幼少期の親の暴力、暴言、過干渉、育児放棄などはもちろん、
普通の家庭の中で、普通に起こっている不適切養育の影響も
計り知れません。
毎日気づかないうちに、少しづつ
交感神経系と副交感神経系の生き残り反応を刺激されると、
自律神経系の習慣、パターンとなります。
すると、大人になって、全く問題がない場面でも
周りに危険を感じて凍り付いてしまったり、警戒して攻撃的になって
しまったり、周りの様子に過敏になってしまったりします。
それが更に、人とうまく関われない、すぐに凍り付いてしまう、
とっさの時に言い返せない、すぐにキレる、
人からどう見られているか気になる、すぐに落ち込むなど、
生きづらさの元になってしまうこともあります。
このように、
私たちの生きづらさと自律神経系の反応は、
深い関係があると考えられます。
自律神経系のパターンは身体の記憶なので
私たちが自転車の乗り方を身体で覚えいるのと同じです。
忘れることが出来ません。
表面的な行動を修正する療法や、自己啓発では
思うような効果が現れないのはその為です。
でも大丈夫です。
神経系は変化する可能性があることが判っています。
「生き残り反応」は、
時間はかかりますが少しずつ変化させていくことが出来るんです。
生きづらさを手放すための鍵は、自律神経系のバランスです。
副交感神経系のもう一つの神経系である
「安定や安心、つながりを感じる」神経系を目覚めさせること。
それには、潜在意識に働きかけるヒプノセラピーが役に立ちます。

ひまわりのシルエットと夏の夕日




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