私は、昔、いつも自分を責めていた。
「働かない奴はダメな奴だ」
「なにもしない怠け者」
「価値のない人間」
この思いは、誰の影響なのかは解っていた。
母からのものだ。
母の物差しが、私の物差しになっていた。
思いが現実を引き寄せることは分かっていた。
だから、自分を責める自分を消そうと頑張った。
「私は自分を愛します」
鏡を見ながら言い聞かせた。
自己実現や自己啓発の本を読みあさった。
でも、どうしても、気が付くと自分を責めていた。
私は変われない。
苦しかった。
ある時、自分を責める自分を認めてあげた。
「責める自分がいてはいけないと思っていたけど、
いても良いよ。責める自分がいるのも理由があるんだよね」
すると、突然、強烈な思いがあふれてきた。
まるで、思いが入っている箱の蓋が開いたように。
「あなたが元気で生きていてくれているだけでいい、
というメッセージが欲しかった」
私は、子供の頃、母から、そのメッセージが欲しかったのだ。
涙が止まらなかった。
そうか、やっと解った。
これだったんだ。
私は、その後、両親は私が生まれたとき、
「生きてさえいてくれれば」と思ってくれていたことに
気が付きました。
これは、
「あなたは、存在そのものが素晴らしい」
というメッセージですね。
魂の根源です。
このメッセージを受け取れると、
特別な存在になろうと頑張る必要もなく、
自分が自分らしく、いられるのだと思います。
人間は、その素晴らしさを表現するために
生まれてくるのかもしれません。
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