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セッションより


ある日、40代の女性Nさんがセッションにやってきた。


「中学生の息子を連れて再婚したが、

夫が息子に言葉の暴力をふるう。息子には申し訳ないが、

夫は運命の人だと思って再婚したので別れたくない。

夫とは、前世でどんな関係だったのでしょう」という。


息子さんへの申し訳なさと、

夫への怒り、また、息子を守れない自分への怒り

があるにもかかわらず、それを抑えていた。

Nさんはうつっぽく、ノイローゼ気味だった。


「なぜ運命の人だと思ったの?」

Nさんは、夫との出会いを教えてくれた。

それは、いくつもの偶然が重なって、ドラマティックな内容だった。

「それなら、運命の人だと思いたくなりますね」


でも、

Nさんにとって、息子は、なにより大切な最愛の人ではないか。

自分の命と引き換えにしてでも守りたいのは、自分の子供たけだ。

その息子が、夫の暴言により、自信を失い、自分を卑下する

状態になってしまっているというのに、

「夫は運命の人」などと、なにを血迷っているのか。


「Nさん、運命の人という言い方は、間違ってないかもしれません。

でも、もっと違う言い方をすれば、そのご主人を引き寄せたのは、

Nさん自身だということです。

人は、自分にふさわしい人を引き寄せます。

類は友を呼ぶ、といいますよね?」


Nさんは、カウンセリングの終わりには、

なぜ、暴言夫を引き寄せたのか理解した。

そして、抑圧していた感情を感じ始め、

「息子のことを第一に考えたいと思います」と言った。


前世療法のセッションで、

ご主人との前世での関りは無いことが分かった。

今世でどんなに身近な関係であっても、

前世では全く関りが無かったということも珍しくはない。


「夫とは前世から一緒のソウルメイト、というドラマ」

を夢見ていたNさんだったが、

少し現実に足がついたように見えた。

パートナーや恋人とは、運命的なつながり、ソウルメイト

と思いたい気持ちはよく解ります。


大切なことは

「その人との関わりに、愛を感じているかどうか」

だと思います。


パートナーや恋人は、特に、

私たちの自尊心のありかたを表してくれていますね。


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