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前世療法に感動


クライアント様 Aさんは、3度目のセッションでした。

ご家族の中で幸せを感じられず、特に伴侶との関係に苦しんでいらっしゃいました。


ちょっとしたことで機嫌が悪くなり怒鳴るのは毎日のことで、

不平不満を言い、Aさんだけでなく子供達にも不機嫌をまき散らす伴侶。

Aさんは心も身体も常に緊張しており、行き場のない怒りと

満たされない思いでとても辛い思いをされていました。


本当は伴侶と繋がりを感じたい、心の交流をしたい、

安らぎや穏やかさや温かいものを感じたいと願っていましたが、

Aさんの自律神経系は、一日を通して主に過覚醒と呼ばれる状態で

「恐怖」「戦うか逃げるか」をつかさどる交感神経系が優位でした。


身体が危機モードなので、頭で繋がりを得たいと考えても力は及びません。

家では常に伴侶の機嫌を伺わなければならないので、

そうなるのも無理はありません。


私は、Aさんの中にある「繋がりや温かさ感じるものや記憶」を使って

それらを体感してもらいたい、と思いました。

まずは、過覚醒という辛い状態を自分で落ち着かせ、安心や繋がりを

感じられるようになると前進できると考えたのです。


しかし、つらい子供時代を過ごされ、その当時から過覚醒だったため、

それ以降も「繋がりや温かさを感じる」ことが無く、

それらを使って繋がりや温かさを感じてもらうことが出来ませんでした。



そして先日、Aさんが前世療法を受けて下さいました。

私は「今のAさんが生きる力を手に出来る前世へ」と誘導しました。

この誘導の言葉に対して、Aさんの潜在意識が前世を選びます。

どのような前世なのかは、体験するまで分かりません。

ですが、どのような形であれ、Aさんが生きる力を手に出来ると思っていました。


そこで、Aさんが体験したのは、自分の興味のあることを生業として、

伴侶と2人の子供達との生活をしていた前世のAさんでした。

特別裕福でも貧しくもなく、大きな試練もなく平和に生きていました。

その家族は心の繋がりを持ち、優しく穏やかでお互いを尊重していました。


その人生でAさんが感じたものはまさに安らぎと満たされた感覚でした。

「満たされています。とても幸せです」

「この感覚は、今の人生では感じたことがありません」

Aさんの目から涙が止めどなく流れていました。


私も、その涙を見て確信しました。

Aさんは確かに、前世のAさんを通じて

「心が満たされた至福」という、心の高位の領域に触れたのだと。


Aさんは、この前世でのイメージ(出来事、場面)、そして体感、感情を伴った

「心が満たされた至福の感覚」を今の自分の中に取り込むことが出来ました。

このように体験した感覚は、一度体験すると身体は忘れることがありません。


私は、Aさんが体感しているその感覚に名前を付けてもらい、

その名前と感覚をひもづけました。そして、催眠から覚めた後にも

必要な時にその感覚に戻れるように後催眠暗示を入れました。

「心が満たされた至福の感覚」は、Aさんにとって、

人生を前に進める大きな力になるでしょう。




心の高位の領域に触れると、

心も身体も、一気に引き上げられます。

皆、自分に必要なものはすでに自分の中にある。

改めて、前世療法に感動しました。


紅葉の栗駒山の写真

                  紅葉の栗駒山


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